【必聴!】ミニマルミュージックの特徴とおすすめを解説

音楽ジャンル説明

皆さま御機嫌よう。

最近ミニマリストという言葉をよく聞くようになりましたね。

物を最小限にして身軽に過ごす・・・

今日の記事ではそんなミニマリストの音楽版ともいえる

ミニマルミュージックを紹介します!

ミニマリストのイメージから簡素なイメージを持ってしまいがちですが

聴いてビックリの仕上がりになっています。

既存の音楽に疑問を持ち新たな音楽を求め続けた偉人たちの軌跡をご覧あれ!

ミニマルミュージックの特徴は?

大きな特徴は、

最小限の音の構成が反復される音楽であることです。

ジョンケージを代表とした現代音楽の派生という一面がありますが

調性もありリズムもあります。

現代音楽と言えば無調と偶然性のイメージが強いですが、

何故どちらもあるミニマルミュージックが現代音楽と呼ばれているのでしょうか。

ミニマルミュージックの革新性

現代音楽は偶然性や無調が特徴です。

しかし根底には既存の音楽とは常に違う音楽を作ろう!

という気持ちがあります。

現代音楽が流行るともはや偶然性や無調がスタンダードになります。

そんな時にあえて現代音楽が押さえつけていた調性やリズムを復活させ、

さらにそれを反復させることで今までとは全く違った音楽にした!!

という事が革新的と言えます。

また非西洋的な民族音楽に接近したことも革新的と言えます。

ミニマルミュージックのおすすめアーティスト

それでは早速ミニマルミュージックを代表する人物4人と

おすすめアルバムを紹介したいと思います。

ちなみにこの時期は紹介する4人以外にもニューヨークで

ミニマルミュージックを作った方は多くいたそうです。

ラ・モンテ・ヤング(1935年ラ・モンテ・ヤング(1935年~ アメリカ)~ アメリカ)

聴こえてくるのはただの音か? それとも音楽か?

初めて聴いたときお豆はこう思いました。

彼はミニマルミュージック分野は勿論

低音が永遠に持続するドローン奏者として有名です。

低音が引き延ばされているだけ・・・

この音だけで音楽と言えるのか?

聴いたらわかると思います。

音楽に聴こえてくるのです。

そして音楽の後ろで時間が流れているのではなく、

時間が音楽を奏でている。

そんな筆者もよくわからない事を言ってしまう状態になりました。

とにかく!

嫌でも流れてしまう時間と言う偉大な存在を感じられます。

テリー・ライリー(1935年~ アメリカ)

テリー・ライリーの最も有名な曲の一つであるIn Cをまずは聴いてください。

タン・タン・タン・タン・・・ と短いピアノの音、

続いて他の楽器も入ってきて同じ音階で

タン・タン・タン・タン・・・

そしてまた違う楽器で

タン・タン・タン・タン・・・

不思議な感覚です。

この音は”ド”らしいですがとてもドだけとは思えません。

不思議ですね。

頭がおかしくなりそうです。

これだけ短い音の要素でここまで聴いた事のない音楽に仕上げられるのは何故でしょうか?

凄いです。

スティーブ・ライヒ(1936年~ アメリカ)

現代音楽家を師とし学生時代はフリージャズの名手である

ジョンコルトレーンを愛していたそうです。

卒業制作もジャズらしいです。

コルトレーンを見ているうちに、

音楽をやるなら自分のやり方で・・・ という考えになり

その時丁度テリーライリーと出会い意気投合します。

まずは一曲!

黒人暴動で逮捕された19歳の少年の発言

I had to open the bruise blood come out to show them

Come out show themをひたすら繰り返す奇妙な構成。

楽器で奏でる音だけでなくテキストもミニマルミュージックの要素としました。

面白いですよね。

次第に言葉としての意味はなくなっていき音そして音楽になっていく様子がわかります

音楽の定義が揺らいでしまいます!

この他にも一般的な楽器を使った曲から、

ガーナで習ったパーカッションまみれの曲もあります。

基本的にはずらして演奏して重ならせ・・・の繰り返しです。

漸次的位相変位プロセスと言うそうです。

A君が時速xで出発!その5分後にB君が時速Zで出発!

を音楽でやっています。

面白いです。

フィリップ・グラス(1937年~ アメリカ)

最後に紹介するのはフィリップ・グラスです。

他の3人よりもかなり聴きやすく癒しのミュージックになり得ます。

しかし他の3人と同様に非西洋の民族音楽

(とりわけインドが大きく影響を与えたそうです。)

その後スティーヴライヒと出会います。

他3人と同様にミニマル音楽家同士で互いに影響しあっていました

彼は映画や劇の音楽も数多く手がけており、

その一つである浜辺のアインシュタインを聴いてみてください。

これぞミニマルミュージック!

という感じがしますが前衛さや実験性を求める方にはやや物足りないかも。

ちなみにMISHIMAという

若き日の佐藤浩市やジュリーが見られる映画のサントラも担当しています。

まとめ

いかがでしたか?

前衛的だったり実験的なモノは複雑モノが多いですが、

意外とシンプルな構成でも頭一つで前衛的で実験的になります。

コペルニクス的転回ですね。

知らんけど!

いじょう!

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