サルトルの実存主義と嘔吐のわかりやすい解説と名言5選!

本・映画etc

皆さま御機嫌よう!

皆さまが定期的に読み返す本はありますか?

お豆はあります。

高校時代に出会った本で毎年必ず読み返してしおり、

読み返しておよそ10年が経ちます。

今日はそんな本の内容や名言を紹介したいと思います。

本を読んでほしいですが、これを読んで知るだけでも変わると思います!

この記事は

  • 哲学書に興味がある。
  • 哲学書を読んで人生のヒントを得たい。
  • 哲学には興味あるけど難しいのでパッと説明だけ読みたい

という方におすすめの記事になっていおります。

紹介するのは・・・サルトルの嘔吐

お豆が10年間読み続けている本は、

サルトルの嘔吐という本です

どのような本か説明いたします。

と言いたいところですが、

まずは、

  • サルトルという人物
  • 代表的な思想

をまずは説明したいと思います。

サルトルについて

出典元:Wikipedia

サルトルの簡単なプロフィールを紹介します。

1905年にフランスで生まれます、

1938年に嘔吐を発表し、その後精力的に活動し1980年に亡くなります。

1964年にノーベル文学賞に選出されましたが拒否した人物でもあります

サルトルの思想”実存主義”について

サルトルは

”実存は本質に先立つ”

という有名な言葉があります。

実存というのは、”存在”とほぼ同義だと考えてください。

では、実存は本質に先立つとはどういう事でしょうか。

例えば皆さん椅子という実存(存在)を想像してください。

椅子の本質はなんでしょうか? 一般的には座る事ですね。

これは、

”座るもの”という本質から”椅子”実という存が作られる例です。

この世のほとんどのものに当てはまります。

それでは、人間はどうでしょうか。

何か明確な目的や本質があって生まれましたか?

つまり実存は本質に先立つとは、

人間という実存(存在)は本質が決められないままに生まれてしまっている

状況の事を言います。

本質は決められておらず、

自分から生きる目的を決められる! 自由なんや!

という思想だとお豆は感じました。

神が目的を持って人間を作ったという考えを否定し人間本位の考え方を広めました。

サルトルの”嘔吐”をお豆が解説!

サルトルや思想について説明が終わったところで、

代表作である嘔吐とその名言を5つ紹介いたします。

嘔吐は、

ロカンタンという主人公の日記形式で話が進みます。

ロカンタンは人付き合いはあまりなく孤独な人間です。

ある時から普段から自然に受け入れていた

”物”に 嫌悪感や嘔吐感をおぼえるようになります。

”物”が”存在”しているように、自分自身も”存在”しています。

存在とは何か?人間の本質とは何か? 誰しもが持つ疑問にヒントを与えてくれます。

サルトル”嘔吐”の至極の名言5選

ブストス、フィルソフィア、アリストテレス、哲学者、ギリシャ人

ここではお豆が選ぶ嘔吐の名言を5つ紹介いたします!

これらの言葉だけでも学ぶ物も多いです。

尚、出典は全て

”嘔吐” J.Pサルトル 鈴木道彦訳 人文書院 2010年

からとなっております。

日々について・・・生きるという事。

日々は何の理由もなく日々に付け加えられる。これは終わることのない単調な足し算だ。  

嘔吐 J.Pサルトル P.69

ドラマチックな生を期待してしまいますが、

実は人生とは単調で足し算が続くのみです。

月曜、火曜・・・

2020年、2021年・・・ ひたすら続きます。

生きることが嫌になるような気もします。

私の存在とは・・・

私は存在する権利を持っていなかったのだ。 私はたまたまこの世界に現れて、

石のように、植物のように、微生物のように存在していた。

私の生は行き当たりばったりにあらゆる方向へ伸びていく。

嘔吐 J.Pサルトル P.142

生きているとは、存在とは何でしょう。

目の前に存在するスマホも私も存在している。

違いを説明できますか?

見失いそうなとき、ありますよね?

われ思う・・・

私が存在するのは私が考えているからだ・・・

そして私は考えるのをやめられない。

今この瞬間でさえ、私が存在するのは、存在することに嫌気がさしているからだ。

嘔吐 J.Pサルトル P.167

われ思う故にわれあり

人間は常に何かしら考えています。

”存在する事に嫌気”を感じていることこそ存在することの証明です。

存在することや考えることからは逃れられません。

この命をどう生きましょうか。

本質ってなんだ!

物の多様性、物の個別性は、仮象に過ぎず、表面を覆うニスに過ぎない。

嘔吐 J.Pサルトル P.212

皆が見ている存在は本質ではないのか?

人間中身が大事と言いますが 表面のニスに惑うことなかれという感じでしょうか。

どう生きていこう・・・

しかし、過去もなく、未来もなく、

一つの現在から別な現在へと落ちていく存在者の背後で、

また日々に解体され、はげ落ち、

死に向かって滑っていくこれらの音の背後で、

メロディは常に変わらず、若々しくして凛としている。

嘔吐 J.Pサルトル P.293

過去も未来もなく、あるのは現在のみ!

存在しないものに心動かされても動かされなくても、

いずれやってくるから気にすなよ!

仏教的な思想も垣間見えます。

まとめ

いかがでしたか?

哲学書は難しいですが読めばヒントがたくさんあります。

是非チャンレンジしてみてください。

今日は珍しい音楽でも本でもありませんが、

たまにはいいでしょう!

以上!

▼この記事は下記文献を参考にしました▼

J-P.サルトル 嘔吐(鈴木道彦訳) 人文書院 2010年

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J-P.サルトル 実存主義とは何か(伊吹武彦 他訳) 人文書院 1955年

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